今では、小学校から習い始める英語ですが、英会話に触れるのは早い方いい、悪いなど様々な情報が溢れています。せっかく習うのであれば、意味のあるものにしたいと思うことでしょう。ここでは、子供の英会話教育のメリットやデメリットについて紹介します。
子供の英会話教育が意味のあるものになるかどうかは、子供自身が、楽しく意欲的に取り組めるかどうかにかかってきます。メリットとデメリットをそれぞれくわしく紹介します。
小さな子供は周りの大人の会話から日本語を聞き取って真似て話せるようになります。子供の頃のほうが、音から新しい言語を吸収する力が強いのです。正しい発音の英語を繰り返し聞いて真似る「英語耳」や、聞いた文章を日本語に訳することなくそのまま意味として理解できる「英語脳」を発達させるのは、10歳前後までがより適しているといわれています。
英語脳や英語耳が作られているかどうかで、中学からの英語の学習にも違いが出るでしょう。
英会話で習得するのは、言語だけでありません。英語で語られる物語や文章は、外国での常識や価値観、日本とは違う文化を学ぶことでもあります。感情表現や自己表現の仕方にも個性があります。日本語の世界だけではない様々な国の文化を目で見て、耳で聞いて覚え、子供のうちから多様性を身に着けていくのは、大切なことではないでしょうか。学校に通う前に、「みんな違って当たり前」ということが意識できるのは英会話教育の効果の一つでもあります。
子供の得意な言語習得方法は、大人とは違い、より直感的な方法です。たくさんの英語を聞いて、そのまま音を真似して、英語でのコミュニケーションをとることが上達につながります。しかし、家では聞かせることはできても、コミュニケーションは、なかなか難しいですね。
「イマージョン教育」は日本語を一切使わずに英語のみでコミュニケーションをとる方法です。プリスクールなどで行う「イマージョン教育」では、ネイティブやバイリンガルの講師が、子供の英語でのリアクションを得ながら行います。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように、英会話教育も子供本人が興味をもち、楽しいと感じられる状況であってこそ、意味のあるものになります。 親の希望だけで、強制的に英語に触れさせると、かえって嫌いになったり、苦手に思うようになってしまい、実際に学校で習うときにも支障が出かねません。習わせはじめても、子供の様子を見て、続けるかどうか判断したり、楽しく通えるカリキュラムになっているかどうかを調べることが重要です。
幼児の英会話教育は、通う子供自身が楽しく、興味を持って取り組めば、とても意味のあるものになります。英語を話す、という目的だけでなく、世界の文化や多様性に触れることは、その後の子供の内面形成にもおおいに役立つことでしょう。また、日本語と混同したり、どちらの言語も中途半端な理解にならないようにするためには、親のサポートが重要です。