英語の発音を学習するにあたって必ず目にするのが、発音記号です。見たことのない記号ばかりで、苦手意識をもつ方も少なくないでしょう。そもそも、英語の発音を覚えるのに、発音記号は必要なのでしょうか。今回は、英語の発音記号の重要性や、覚え方のコツについて分かりやすく解説していきます。
ここでは、英語学習に発音記号がなくてはならない理由について、詳しく解説していきます。
英語は、単語のスペルと発音が必ずしも同じであるとは限りません。例えば、catとcakeの場合、スペル内に同じ[a]が使われていますが、[æ]と[e]でそれぞれ発音は異なります。これは、日本語にはない音が英語にはあるためです。母音だけで比較しても、日本語は5種類のみですが、英語には約15種類もの音が存在します。英語特有の音を正しく発音するためにも、アルファベット表記の他にも発音記号が必要だと言えるのです。
発音記号を学ぶことは、正しい発音が身につくだけでなく、リスニング力向上にもつながります。リスニングが苦手な方の多くは、正しい発音が身についていないことが原因の一つとしてあるでしょう。発音記号を理解できると、英単語の正しい発音が自ずと身につくので、単語が聞き取れるようになります。発音記号の習得は、リスニング力UPの近道にもなるのです。
次に、効率よく英語の発音記号を覚える学習方法について3つご紹介します。
学習の際は、単に発音記号を暗記するのではなく、音の出し方とセットで覚えるのがポイントです。ただし、英語特有の音を出すには、日本語にはない舌や唇の使い方が重要となります。そこで、発音の仕方を一から学ぶのにおすすめなのが、フォニックスの教材です。フォニックスは、英語圏の子ども達が発音の仕方を初めて覚えるのに使われています。このような教材を上手く活用して、まずは正しい音の出し方を覚えましょう。
音の出し方が分かっても、正しく単語の発音がされていないと意味がありません。次に、実際にネイティブの発音を聴いて、同じように発音を真似してみましょう。使用する教材は、海外ドラマやYouTube動画などでも構いません。自分の練習したい単語が出てきたら、発音記号を意識しながら繰り返し音読をして正しい発音を身につけましょう。
新しい単語を覚える時は、スペルや意味と一緒に発音記号も覚えるのがおすすめです。辞書には英単語の意味の他に、発音記号が必ず記載されています。辞書を引く際に、どの音を出せばよいのか発音記号とあわせて調べると、意味だけでなく正しい発音の仕方も分かるようになります。発音記号を覚える際は、辞書も上手く活用していきましょう。
英語には日本語にはない特有の音が多くあります。私たち日本人が、正しい発音を身につけるには、発音記号の学習は必要不可欠です。今回ご紹介した発音記号の覚え方を参考にして、英語の正しい発音を身につけていきましょう。